あのときは恐怖と混乱で見てなかったが、髪が腰ぐらいまで長く俺たちとそうたいして変わらない年頃に見える。

せいぜいひとつかふたつ年上辺りか。


女の方が自分達の背後に立つ斧女に気づき悲鳴をあげた。


その悲鳴ごとかき消すように斧が振り上げられ、女の人の肩に突き刺さる。


血が壁に飛び散った。



「ーーーーーッ!」

俺は思わず悲鳴をあげそうになり、凪原に手で口を塞がれる。