「ふぅん」凪原はあまり興味を示さない「それより、ほら水入ってる。……飲めるかな」


「よせよ…。こんなわけわからない場所にある水なんか飲むなって」


「でも水…キレイだし。私食中毒に耐性持ってるから」


「いやいやいや。たぶん殺菌する前の水で……って、言ってるそばから飲んでんなよ!」


凪原は手で瓶の中の水をすくい、くいっと飲み始める。
俺は慌てて凪原の手を止めた。


水の匂いを嗅いでみると、絶対腐ってる匂いがした。

瓶の表面に白かびが浮いている。