するとさっきまでじろじろと血だまりの周りを見ていた凪原が疑問の聲をあげた。 なんのためらいもなしに室内に土足で入り込み、血だまりの中に手を突っ込む。 その光景を横目で見ていた俺は「うわっ」と目を剥いた。 少しの間手を動かしてると凪原がなにかを手に立ち上がる。 その手のひらは当然血で汚れていて。 「う、うわ!ちょっ…反対の手にしろ!」