壁には血が飛び散っており、その中心にはまた影と血だまりがあるだけでやはりない。
アレが。


「……どうなってるんだろうね、北見。………北見?」


俺は目の前の光景に耐えられなくて、唯一血が飛び散ってない障子戸に手をついてうつむいてた。


血…血が……あんなにいっぱい血が…!

ううっ……。吐きそう。