「……今は考えるのはよそう。それより早くここから出て他の人にこの事を知らせようぜ。警察とか、」


「……そうね」



凪原は腑に落ちない表情をしていたが、腹に手を当て、こくんと頷いた。


……腹減ってるのか?



俺は小さくため息を吐き、桜の樹を通りすぎた茂みに入った。