枝を見ると、やはり何もぶら下がってない。


「でもな…ぶら下がってたよな?」


「うん。女」


「…女だったのか」


近くで見てないから(見たくもないが)区別できなかった。


「…女の首吊り死体、ね」


なんか生々しくて怖い。



「そういえば……」


ふと、枝をギシギシ鳴らしてた凪原がハッと目を見張り、俺を見た。


「斧女だよ」