「で、どうやって戻る?」


「…それなんだよ」


正直、自分でもどうすればいいかわからない。
言い出しっぺは俺だが。


やっぱり来た道を戻ってみるか?

まぁ、あそこから来たんだし、出るのもあそこだろう。



なんて安直な考えをしながら、あの桜の樹があった階段前に辿り着く。