「ミョウジン?」

俺は彼女に水谷から聞いた話を話した。

んー…と凪原は考えるようにうねったあと、微笑む。



「そっか」



………………。
なんだこの緩さ。

さっきとは違う意味で呆然としてると、ふと凪原が何かに気づいたようにバケツを見やる。


「ねぇ北見。水場はどこか知ってる?」