二泊三日の林間学校だが、こういう普段できない行事というのはとても胸が踊る。 自炊に関してだけは不安しかないが、他の行事は楽しいものばかりだろう。 「なぁ北見!早く合宿所行こうぜ」 友人の水谷がうきうきしながら足を交互に動かす。 それに「ああ」と短く返して、俺と水谷は前を歩く同級生に続いた。 このとき俺は知らなかったんだ。 まさかこれから…あんな恐ろしくも悲しい惨劇に巻き込まれることになるなんて。