でも、凪原らしいか。



俺はもう一度森に目線を向けた。


あの悲劇はもう二度と起こらない。

昔見たありきたりな物語みたいに、なにもかもハッピーエンドで終わったんだ。


朝が来て夜が終わるように、季節は巡り続ける。


霞、正直めちゃくちゃ怖かったけど、お前のことは恨んでないよ。

「………………幸せにな」