けど、どうせ言っても聞かないだろうな…。


「もういいや…。そうだな帰るか」

あ、そういえば。


「なぁ凪原、ここに来る途中うどん屋があったろ?ちょうど腹へったし、先についた方があとについたやつに奢らせるってことでどうだ?」

とたんにキラキラと目を輝かせる凪原。

「いいねそれ!行こう!!はい、よーいどん!!!」

「は?え…ちょっ待って!?」

怒濤の勢いで視界から消える凪原に、俺は冷や汗をかいた。


…………言わなきゃよかっなぁ。