しばらく走ったところで、俺たちは殺人が起きた民家から少し離れたところにある民家に逃げ込む。 ビシャッと力任せに扉を閉め、そいつは外の様子を窓越しに伺って「……大丈夫みたい」と呟いた。 その言葉に、ホッとして玄関の上がり框に座り込む。 「大丈夫?すごい悲鳴あげてたけど」 「ああ……大丈夫…」