「あ、」


どこからともなく現れた村人たちが、光に向かって歩き出した。

あんなに無惨な姿だったのに、その表情は晴れやかでまるで凛と行進してるようだった。


霞はその様子にわずかに身じろぎする。
が、動くことはない。


最後の一人が光へと消えた。


「霞、行くんだ。羅刹とやらには、違うことを願えばいい」

凪原はニッと笑った。

「ここから解放してくれってね」