礼を言われ、凪原は嬉しそうに笑った。


「でも…どうやってここから出るんだよ」

「そんなの簡単だよ。出口が開かないなら、開ければいい」


「…………どうやって?」


立ち上がって聞き返す。

凪原はいつにもまして得意気で、自信に満ち溢れていた。


「この斧娘の願いが、こんな風にしてるんでしょう?なら無理矢理でもここから出す」

凪原は床に刺さってる斧を拾い上げ、神社の入り口へ向かった。