俺自身が俺のやったことに許してないんだから、同じことをした誰かを許すことなんてできない。


けれど


「霞は悪くない」

きっぱりとした聲で凪原は告げた。

俺と霞はほぼ同時に凪原を見やる。


「おい…お前なに言って、」

「そもそもバカな村人が悪いんだよ。まったく…腹が減ったくらいで、堪え性がないやつらだよ」

うんうんとうなずく凪原。

お前腹減ったとかでキレてたじゃねぇか。