なんで……もっと違う選択ができなかったんだ。


こんな、こんなの誰も救われないじゃないか。


「それくらいにしといてあげて」


ふいに聞こえた聲に、俺は目を丸くした。

祭壇の裏に隠れていた凪原が立っている。


「な…凪原!?なんで、お前…傷は?」

「かすり傷だよ。ほら」

そう言って傷口を見せようとする凪原を慌てて制す。

「いやいい!!見せんなッて……うわぁ!」