「…………………………………………え?」



見れば俺の手にはむき出しの短刀が握られていて、その刃は霞の心臓の位置を正確に刺していた。


「あ、……あ…」

肉を裂く感覚が伝わって、俺は反射的に短刀を離した。

引き抜こうともしたが、そんなことをすればもっとリアルな感覚が伝わってしまう。


人を刺してしまった恐怖で震える俺を尻目に、刺された本人である霞はガタンと斧を手離した。

俺の真横に鋭い斧が突き刺さる。


倒れ落ちる寸前にその場から離れ俺は反対側の壁に背を預けた。