ヒュンと風を切る音がして、俺は反射的に凪原を抱えたまま横に転がった。


俺がいた場所に、深々と斧が突き刺さる。

その斧を降り下ろしたのは、俺たちが探していた張本人、霞だ。

彼女の持つ斧は凪原の血で赤く濡れている。


「…………!」

俺は凪原を抱え(さすがにお姫様だっこは無理なので肩に担いで、く出口へ向かった。

けれどどういうわけか、扉はびくともしない。

「どうして…………!」