真冬の風に肌を叩きつけられたような、体の芯まで伝ってくる寒気。 『ギャアアアァァ……』 「うわぁぁ?!」 近くの民家から聞こえた叫び聲に、俺は情けない聲をあげてしまう。 続いてなにか形容できない嫌な音がして、一瞬の静寂が訪れる。 俺はよせばいいのにそろそろと悲鳴が聞こえた民家を覗いた。