“おぼつかない足取りで居間に入る。”



“たった数分程度の出来事が、私の世界を壊してしまった。”

“たった数人程度の人間に、私の大切な人が奪われてしまった。”




“ついさっきまで一緒に笑いあった人が、今はもういない。”



“床に広がるこの血だまりがあの人のだと信じれなくて、けれど今も鮮明に目に焼き付いてる。”



“あの人は殺されたんだ。私の目の前で”



“私は無様に泣き喚いた。”


“あの人を返して、あの人に逢いたい”