“幸助さんは何か不吉なものを感じたのか、私に部屋で隠れてるようにと言ってきた。” “けれど私は心配で、居間の影から彼らをこっそり覗くことにした。” “『…今日はどのようなご用件でしょうか。食べ物のことなら、先日お話した通りそろそろ私たちも飢えてしまいますので…』” “『…………………』” “彼らは幸助さんが何を言っても応えない。” “ただぶつぶつとなにかを呟き続けてる。” “さすがに幸助さんも気味が悪くなったのか、やや怖気づいていた。”