ふと視界のすみに何かがぼんやりと光った気がした。



「………なんだ?」


またあんなのが出たら俺は冷静になれる自信がない。


ゆっくり歩きながら近くにあった階段を下る。
なぜ山奥に階段があるんだって話だが、どうせわからないんだから考えるだけ無駄だろう。


小さな階段を下った先にあったのは、これまた小さな集落だった。