そしてそのまま俺の腕をつかんで桜に触れさせようとするから、俺は慌ててその腕を振り払った。


「うわぁ！何すんだ！」

「迷うなんて意味ないじゃない。どうせこれを触れないと先に進めないんだし」


「う……まぁ、そうだけど。心の準備とか…」


「それこそ無意味よ」


凪原は淡々と言い放ち、再び俺の腕をつかんで桜に触れされた。



その瞬間俺たちの意識は桜に引きずり込まれるように沈んでいった。