”どうして…“


ぐすぐすとすすり泣く斧女が鏡台の前に現れる。

俺たちには気づいてないようだ。


斧女はしばらく泣き続けたあと、なにかを決意したように立ち上がり部屋の壁を通りすぎていった。



なんかもうこの村に来てからワケわからん事しかなくて、いちいち驚くのも馬鹿らしくなってきた。

あと一番ワケわからんやつがそばにいるからか。



斧女がいた鏡台を見ると、桜のかんざしと桜の花弁がポツンと置いてあった。