「ずいぶんとかわいい部屋だね」 「そうだな。でもいったい誰の……あ。この部屋、斧女の部屋じゃないか?」 「あの小娘の?………まぁ、確かに」 小娘って……。 たぶんあの人俺らよりひとつかふたつ年上だと思う。 本当かどうか定かではないが。 凪原は部屋のなかをくるくると歩き回った。 俺もここは平気なのであの少女の部屋を見回す。