申し訳なくてなにも言い返せなかった。 その部屋は、他の部屋とはあきらかに何か違った。 部屋のすみにコロンとした丸い形の灯籠があり、長櫃や箪笥、その上には人形が飾ってあった。 鏡台には桃色のかんざしやそばには可愛らしい着物がある。 どこを見渡しても血も影もなく、普通の女の子の部屋だった。