「…でも北見、しばらく広間には行かない方がいい」


「進んで行こうと思える場所でもねぇだろ。……でも、なんでだ?」


凪原は膝の上の拳をギュッと握りしめた。



「……。北見がまた気絶しそうな光景があるから」


「…………血だらけとか?」


「ううん。死体が転がってるいっぱい。あの…桜を触れたときの光景とおんなじように」


「…………………………」