目を開けると、古ぼけた天井が映った。 上体を起こして辺りを見回すとどうやら床の間のような所で、俺はカビ臭い座布団の上で眠っていたらしい。 なぜか体の節々が痛い。 「………北見?」 聲の方向に首を向けると、凪原が正座してしょんぼりした顔で俺を見下ろしていた。