ドシャ…



何か嫌な音がして、弟の体が地面に叩きつけられる。

それから赤い液体が、弟の体を包み込みアスファルトの上に広がった。


足が奇妙な方向にねじ曲がった弟はピクリとも動かない。



俺はなにもできずただその場に立ち尽くしていた。