「………雷は…無理なんだ」


「……………………嘘だろ」



血や殺人現場を見ても、訳のわからない状況に追い込まれても、全く動揺しなかった凪原が、雷に怯えてる。


それは太陽が爆発したと同じくらい衝撃的で、信じられない話だった。


「…は?え?なに雷怖いの?」

「っだから!さっきからそう言ってる!」


「…………マジか」

いや信じられない。