どうやら縁側に続くようだ。 庭の中央に灯籠があり、観葉植物たちをぼんやりと照らしてる。 “……コウスケさん…コウスケさん……” 奥の廊下にある扉に少女は消えていった。 俺たちもそのあとを追う。 その時、ゴォン!と大きな雷の音が鳴った。 その音に誘われたようにパラパラと雨が降り始める。 縁側に居るから雨には当たらないが、すごい勢いだ。