ギシギシとなる廊下を歩く。


この屋敷は、あの書庫にあった資料によると神社と橋を繋いでひとつになっており、俺たちはあの蔵から桜坂家に入ってしまったらしい。


桜坂家とは、この村の地主の家で同時に神主の家である。


何故彼女はこの家に入ったのだろう。


考えてる間にも凪原は次の扉を開けた。


「………うわぁ」

その部屋は他よりもっと血が酷かった。

床や壁に血が広がって、物が泥棒に荒らされたように転がってる。