「…うっ」


その部屋も、例に漏れず血だらけで俺はうめき声を漏らした。


ここに来てから大嫌いな血しか見てなくて、少しは耐性ついてもいいんじゃないか。

あー………気持ち悪い。



“……コノ村ニ来タ者ハ……殺ス”


ふと背後にあの聲がした。

勢いよく振り向くと、いつの間にいたのかあの少女が立っている。


その手には、血塗れの斧。