”……………ドウシテ“



聲の気配が変わった。

さっきまで泣きじゃくっていた少女は不意に立ち上がり、フラフラとどこかへ向かう。


「あ、待て!」



少女は神社の裏手の扉をすり抜け消えていく。


少女が消えた扉の取っ手を引くと、ギギッ…と古い音を立てながら開いた。