本気の凪原を制し、俺は神社の裏手に回った。


そしてピタッと足を止める。


神社の裏手は、墓場だった。

この状況でこの場所は恐ろしすぎる。


ホラー映画でも絶対何か起こるパターンだ。


「あ、」


ビクッ!


不意に凪原がこぼした言葉に、俺は大げさに肩を震わせる。

だって怖いんだよ…また血とか血とか血とかが出たら俺逃げる。


「斧女……?」

「え…」