なんて小さな後悔をしながら歩いてると、ふと前方に誰かの後ろ姿が見えた。



同じ学校のジャージを着ていて、細いからたぶん女子。
手にバケツを持っていた。



彼女がタスケテと言ったのだろうか。


にしては全然そんなそぶり見せない。
むしろ迷うことなくまっすぐ進んでいる。


「……………」

とりあえず、話しかけてるみるか。