石造りの橋を渡った先には、階段があった。 息を切らしながら凪原に追い付くが、彼女の方は汗すらかいてる様子はない。 「斧女、この階段を登っていった」 ついと薄暗い霧に包まれた階段の向こうを指差す。 ここまで来ちまったんだから仕方ない…。 あの斧女には敵意はなかったし俺たちの姿すら見えてなかったようだから、ついていっても大丈夫だろう。 「…よし、行くか」