「…なんだったんだ…って、あ…おいッ!」


斧女が消えた鳥居の向こうを見てると、横にいた凪原が走り出した。

「凪原ッどこに行くんだよ!」


「あの人を追う……!」


「なっ…待て!」


俺は慌てて凪原の後を追った。


鳥居をくぐった瞬間、ゾワリと気味の悪い気配を感じて足が止まりそうになったが、凪原は感じないのは石造りの橋を渡っていってしまう。


「くそっ!おいッ待てよ!!」