彼女から感じた禍々しい気配を感じない。 よく見れば斧も持ってないし、着物も血で染まってない。 これは…誰だ? 斧女は地面を滑るように歩き出すと俺たちのことが見えないのか俺たちを通りすぎ鳥居を潜っていった。 髪のすき間から垣間見た彼女の表情は、泣き出す寸前のようだった。