「何か不服そうな顔をしているね。」

「当たり前。
いきなり現れてストーカー扱いして・・・だいたい、二人とも何様のつもり!?」




頭にきて目の前の二人に怒る。


これでも私は言いたいことは言う派だ。



すると静かに翠君が口を開いた。




「白石鈴蘭・・・。青嵐学園高等部、三年A組。身長155cm、体重48キロ。
バスト、ウエスト、ヒップは読者様のご想像にお任せ。
だけど一言付け加えると貧相な体つき。学力はそこそこ。
高校卒業後は文系の大学に進んで教師になろうと考えている。」




いきなり私の名前を言い出したかと思ったら私の個人情報をぺらぺらとしゃべりだす翠君。


というか、どうしてそんなこと知っているの!?



そして、私は決して貧相な体じゃないから!!


そ、そりゃ・・・ナイスバディーとは言わないけど・・・・・・。



悲しくなっていたらまた翠君がしゃべりだす。




「趣味は読書。本が友達というメルヘン思考な持ち主でいつか、恋愛小説みたいな恋愛ができると信じている乙女。
おかげで友達は高校入学時から0人。
そんな可哀想な乙女には最近気になる人ができたらしくわざわざ後をつけてストーカー行為をする始末。
それでは学校の風紀が乱れるからこうして注意と助けをしてあげようかと思って僕ら風紀委員は来てあげたんだよ?」




なのにどうして怒られなくちゃいけないの?というような目で私を見てくる翠君。


そして、息継ぎもせずに全てを言い切った。