「白崎刹那!」




勢いだけで生活指導室を出た私は探していた人の後ろ姿を見て後ろから叫んだ。


すると、案の定ビックリした顔をして振り返った。




「何かな?白石鈴蘭さん。」




ニコッと笑って私を見た。


その笑顔が私は胸にチクンッと突き刺さった。




「えっと・・・その・・・。」




言いたいことがあったはずなのにいざ、目の前にするといいたいことがいえなくて口がモゴモゴとするだけで肝心なことが言えない。


言わなくちゃいけないのに・・・何をやっているんだろうか、と思って情けなくて涙が出てきた。




「どうしたの?何で泣いているの?」


心配そうにして私を見ている姿を見て余計に涙が出てきた。




「あーあ、何で鈴蘭は泣いてんの?」

「言いたいことがあったんじゃないの?」




がポロポロと流れて止まらなくなった時に後ろから声がした。