実は、理科の先生である坂口先生は 年の甲かカンが鋭いのだ。 今日も 『また沖田の使いっパシリか? 長倉も少しは断れよ?』 と少しだけ心配していた。 しかし、そんなことを樹ちゃんに言うわけ にはいかないので、いつも嘘をついてしまう。 「坂口はうるさいよね~。」 「え!?」 え?ばれてる? 「授業でも注意が多いじゃん。」 「え、ああ…そうだね。確かに多いよね。」 良かった。ばれてなかった。