ふくろうの声が聞こえてきました。 辺りを見渡すと、もう真っ暗です。 めいっぱいに広がって、かさは風を待っていました。 風に乗って飛び立とうとしていたのです。 どこに行くかは風任せ。 ちょうど、そこへ強い風が吹いてきました。 かさは、ふわりと舞い上がりました。