狼クンとの恋日記②

私の手首は、奏夜に握られていた。



教室を出ようも出られない。




今まで寝ていたはずの奏夜は寝起きとは思えないほど真剣な顔で
私を見つめている。




…その吸い込まれそうな瞳に私は顔を背ける。