恋の花



あのときと同じ表情



私の頭の中で眠っていた記憶が甦る


トイレで水をかけられて
天井を見上げると

蘭子が笑いながらも睨み付けてくる


「あんた汚いから洗ってあげる」


……………………





「私が勝吾と付き合ってるの知ってて近づいたんでしょ この泥棒猫」



過去の記憶と混じり合って
私は恐怖で言葉が出ない



下を向いて必死に耐える



「おはよー

あれ、みんななにやってんだよ」


佑真の声だ…


「なんで集まってんの」


この声は……


勝吾くん



私はこの状況が耐えられなくなって



教室を飛び出した