恋の花



目の前で披露されたそれは

私の思考を停止させた



私は訳が分からず

その場から逃げた




走って
走って…



とにかく走った


「はぁ はぁ……」
息切れがして、私は我に返った。


なんであんなことするの?
私は思い出して悲しくなって

近くにあったベンチに腰かけて泣いた



でも、何もおかしいことじゃない

私は勝吾くんに告白したりされたり
付き合ってる訳じゃない

なのになんでこんなに悲しいんだろう

それに、私は今佑真と一緒に……


「って、あれ?」

ポロポロ涙を流しながら
周りを見る


「佑真?」

そうか、私
佑真を置いて逃げたんだった



戻らなきゃ


涙を拭いてさっきの場所へ戻ると


「おい、どこ行ってたんだよ 電話してもでねえし」

佑真は私を見つけるなり私の手を掴んだ