【家】
【紗南SIDE】

黎人「紗南。結婚式は、紗南が大学を卒業してからにするから。」

紗南「うん。」

決めてくれたのは、嬉しいんだけど、後ろから抱きしめられてるから、心臓がもたない。

黎人「紗南って、確か、弱かったよな?」

えっ?…

紗南「なにが?」

黎人「耳。」

紗南「キャッ!」

私は、黎人に噛まれる前に、顔をよけた。

黎人「可愛い。」

紗南「もぅ。やめてよね。心臓、持たなくなるから。あっ!夜ご飯、作ってくるね。」

黎人「俺も手伝う。」