【紗南SIDE】

次の日になり、黎人は、仕事に行っている。

ちょくちょく、病室には、来てくれるけど…。


【お昼】

看護師「栗野さん。お昼ですよ。」

紗南「あんまり、食欲ないんですけど。」

看護師「そうですか。ってか、黎人先生がかわいそう!あなたみたいに先生と一緒にいたいからって、自殺行為するなんて、考えられない!黎人先生の彼女に、ふさわしくなんてないわ!」

いきなり言われて、頭の中は、真っ白。

黎人の彼女にふさわしくないことなんて、百も承知している。

それなのに、現実を突きつけられて、私は、腕の点滴も外し、病室を飛び出し屋上に向かった。