薄暗い電灯の下。

息が上がりハアハアと肩が上下している。

擦りむいている膝が、今頃になってズキズキと痛くなってきた。

砂まみれの膝を洗おうと、ヨロヨロしながら水飲み場に向かう。


水を出し膝をゆっくり流水に浸す。


「いたっ…」

ピリッとした痛みに、顔が歪む。
心も体も傷だらけだよ。

情けなくて……
痛みなんかより、そんな惨めな自分に泣けてきた。


―――トントン


不意に肩を叩かれた。

振り返った私の目の前に、全く知らないお兄さんが……


「へぇ~~意外と可愛いじゃん」


そう言うや否や、私の腰をグイッと掴み無理矢理引き寄せた。


「ひぃ!!なっ、なにを…」


「何って、夜にやる事は分かるでしょ?お姉さんを犯すの」


そう言うと、暗がりに有るベンチの方にグイグイと私を引っ張って行った。