脱・不幸恋愛体質


「翔君!!」


肩に手を置かれただけで、すでにクラクラしてしまう私は多分ゾッコンラブ。


「別に、いじめてね―よ。あ―ただでさえ暑いのによ~~」


そう言うと、鉄板を持ったまま店の奥に入って行った。


「まったく!ごめんね、愛莉ちゃん」


翔君は私の横にしゃがみこみながら、花火をバラすのを手伝ってくれていた。

僅か数センチの距離に、心臓がバクバク言ってます。

微かに吹く風が、翔君の髪をサラサラ揺らしていった。


「愛莉ちゃん、見過ぎだから」


下に有る花火を見ながらも、私の視線に気付いちゃうなんて、どんだけ見てたんだって感じだよね。

めちゃくちゃ恥ずかしいから。


「ご…ごめん!!」


慌てて下を向く私。